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お知らせ

2018年09月12日 更新

【養護教諭アンケート結果】児童・生徒の生活習慣・食生活をテーマとしたアンケートの実施結果を掲載

「児童・生徒が主体的に行う委員会活動等」を支援する教材開発を検討するにあたり、「児童・生徒の生活習慣・食生活」をテーマとして、全国養護教諭連絡協議会に所属されている会員向けに実施したアンケート結果をまとめたものである。
委員会活動は学級担任に委ねられており、また、学校の特色により活動内容も変わってくるため、多くの学校で養護教諭が担当している保健活動に関わる委員会にターゲットを絞り、委員会活動で活用する教材の有効性についてアンケートを実施した。

アンケートサマリー

1.調査目的 「生活習慣指導」「食育指導」「安全指導」などをテーマに、主に小学校の委員会活動で、児童が自立的に計画し、実践活動を行うための教材の必要性、学校現場の現状やニーズについて把握するため
2.調査期間 2018年6月16日(土)~2018年6月30日(土)までの15日間
3.調査対象 全国養護教諭連絡協議会に所属する全国各研究会会長ならびに代表者、74名にアンケートを実施
4.調査方法 アンケート用紙を配布、記入後、FAXによる回収
5.回収状況 回答数:33名 (回収率:44.6%)

回答数 内訳(対象校種)
小学校 中学校 高校
12名 9名 12名 33名

指導に関して、興味をお持ちのテーマ

養護教員の興味のあるテーマ

※項目「食の伝統文化」については回答数が0でした。

その他 自由記述による回答
  • 心の健康(※同内容にて4件回答あり)
  • 薬物乱用防止
  • ゲームやメディア機器が与える心身への影響
  • SNSの使い方について
  • 目・歯・体の各器官の教育
  • 排便について
  • 立腰(りつよう)教育

考 察

アンケート結果 詳細

企業による教育支援活動の実施状況について

企業の教材や出張授業等の活用の有無について
  • 18名:ある
  • 13名:ない
  • 2名無回答

アンケート項目

1.生活習慣や食習慣の見直し(例:衛生・歯みがき・食育など)をテーマとした、児童・生徒の生活改善を目的とした活動や学習を継続的に行う場合、児童・生徒の委員会活動を通じて行うことは、有効だと思われますか
  • 87.9%:そう思う
  • 12.1%どちらとも言えない
2.児童・生徒が委員会活動を行う際、行動啓発や継続のためのしかけとして、3分程度で実施できるテーマに即したシリーズクイズ紙芝居(養護教諭や教諭のニーズを相談)があれば有効だと思われますか。
  • 84.8%:そう思う
  • 12.1%どちらとも言えない
  • そう思わない:3.1%
3.上記クイズ紙芝居とともに、児童・生徒の主体的な活動をサポートするための補助教材(例:委員会活動計画シート、・実践を促すヒントシート・サポート動画など)があれば、学校現場で活用されると思われますか。
  • 75.0%:そう思う
  • 21.9%どちらとも言えない
  • そう思わない:3.1%
4.上記クイズ紙芝居や補助教材を使った委員会活動を行う場合、1つのテーマ(例:衛生・歯みがき・食育など)について実施期間はどのくらいが妥当だと思われますか。
  • 1週間程度:62.5%
  • 9.4%10日程度
  • 28.1%:1ヶ月程度
5.上記クイズととともに、「実践ヒントシート」「サポート動画」など、楽しみながら実践を促す補助教材により、家庭での実践のきっかけにつながると考えますか。
  • そう思う:81.8%
  • 18.2%どちらとも言えない

教材が無償で提供される場合、活用の可能性や期待できる効果、また実現のための課題について

【教材の活用の可能性や期待できる効果】(自由記述)
児童の主体性
  • 児童が主体的に考え、委員会活動として全校に発信することは、児童同志で学び合うことになりとても良いと思う。
  • 児童委員会活動で健康のテーマを取り上げ全校生へ知らせることは、とても効果的だと思う。がんばりカードなどあれば、もっと取り組みやすくなる。
  • 委員会の時間(2ヶ月に1度程度)に実施。継続することで委員としての意識が高まる。
教材の有効性
  • 委員会活動はもとより、身体計測前のショートの保健指導や、保健室での個別指導にも活用できる(※同内容の回答:2件)
  • 学校は今、本当に忙しい。無償で提供されるならば使いたい人は沢山いると思う。また、子どもたちも喜んで参加し、健康生活を意識すると思う。
  • 具体的で取り組みやすいもので、各学校で変えることができるものだと良いと思う。DVD形式のものが良い。
  • 自作の時間が持てないので、即、実践につながると感じる。
  • 委員会活動が限られた時間での実施となるためサポート教材があれば時間的に余裕ができる。その教材に自校の実態を入れ、啓発活動にすることができる。
  • 短時間の指導であれば児童生徒の記憶に残りやすく、実践につながると思う。日常的なことは関心が高いため。
  • 短時間で継続的に行うことで、子どもの生活習慣の見通しが期待できる。
効果
  • 委員会による提案は受け入れられやすい。自分たちの課題を実感できるので効果的だと認識できる。
  • 月の保健目標に即した内容であれば、実践化の自己評価もでき効果がある。
  • 委員会活動の時間を中心に毎日継続して、同じテーマで実施することが見直しのポイントとなる。
【実現のための課題】(自由記述)
時間に関する課題
  • 委員会活動の時間確保が難しい(※同内容の回答:8件)
効果
  • 学校保健年間計画、保健室経営計画に組み込み、学級全体で取り組めるようにしなければ効果は得られにくい
  • 児童生徒の委員会で取り組むための動機づけ
  • 保健委員への指導方法や年間計画にどう組み込むか
  • 実践後、さらに定着化に向けた継続的な指導が必要(生徒だけでなく担任に向けても)
教材仕様について
  • 月1回の委員会の時間では足りず、休み時間にも資料づくりに追われる。
    そういう意味でも、児童が選べる形にしてもらえると使いやすい。(※同内容の回答:2件)
  • QRコードで動画を確認できるなど、すぐに実践につながる教材が助かる
  • 見えにくい紙芝居より、ポイントのあるフラッシュカード的なものが良いと思われる。
  • 分かりやすく興味を持てる内容であること、ふりがなをふるなど工夫をしていただくと活用しやすくなる。
  • 内容のレベルが高すぎると活用しにくくなってしまう。

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