現在、おもにeラーニングの教材や、事務局のシステムをつくる仕事を担当しています。もともとシステムインテグレーターという、情報システムを構築する仕事をしていました。当時プログラマー35歳定年説というものがあり、自分の後継をいかに育て、次の役割に移るかが重要なポイントで、「人材育成」という意識を持つようになりました。その後、eラーニングの教材作成を中心にIT業界の人材育成の仕事に携わるようになりました。どうすれば受講者に効果的に見せ、伝わる教材をつくれるか。IT業界というと一見畑違いのようですが、内容的にはキャリアリンクの仕事と近いものがあったと思います。

教育分野の転身には、私生活の変化も大きな要因になったと思います。子どもを授かり、妻も働いていたのでこども園に通わせるようになったのですが、その園でPTAの役員をつとめたことが、親として子どもにどのように成長してほしいのか、一気に考えさせられる契機となりました。自分なりに調べ、知識を深める中で教育への関心がどんどん高まっていき、「キャリア教育をやりたい」という意思が明確になっていったのだと思います。そうして応募したのがキャリアリンクでした。入社して半年間はコンサルティング営業として企業に対する営業を担当し、その後、社内の業務システムをつくるお話をいただきました。もともとシステム担当としての募集ではありませんでしたが、会社側にはシステムの分野に強い人を入れたいという考えが、私が入社するずっと以前からあったそうです。

教育の仕事は、結果がすぐには出ないものだと言われます。だから、「なぜやるのか」という目的があいまいにされがち。でもキャリアリンクでは、教育プログラムを1本つくるにしても、目的を明確にして動くという考え方が徹底されています。たとえば教材の「問い」も、なぜここでこの発問があるのか、何を考えさせるための流れなのか。すべてに目的を達成するための意味がある、と考えます。それまでの仕事でも、しくみづくり、ものづくりの思考は養われてきていたと思いますが、ゴールにつながる道筋を仔細に描く前から走りだしていたので、この考え方はすごく新鮮であり、深いところで共感できるものがありました。システムのしくみや目的をスタッフに伝える上でも役立っていますし、システムに限らず物事を考え、つくる上で、大きく成長した点だと思います。

これまでさまざまな巡り合わせがあって、今までのキャリアを教育の分野で生かせるようになりました。これからも子どもたちが社会とのつながりを感じながら学べるよう、得意分野を生かし、さらに成長していきたいと思っています。