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お知らせ

2020年12月25日 更新

株式会社キャリアリンクは、経済産業省『「未来の教室」実証事業』にて広島県教育委員会と連携し、高等学校のカリキュラム改革を推進しています。

株式会社キャリアリンクは、2020年8月経済産業省『「未来の教室」実証事業』において、「学びのSTEAM化」実証事業の事業者に採択されました。

「未来の教室」2020年度事業における事業者一覧
(「未来の教室 ~learning innovation~」サイト)
https://www.learning-innovation.go.jp/news/verificationoperator2020/

本年度は、「学びのSTEAM化」にフォーカスし、実証事業に取り組んでいます。

「未来の教室」とは2018年度より経済産業省が設置した教育改革に関する有識者会議であり、【1】 学びのSTEAM化、【2】学びの自立化・個別最適化、【3】新しい学習基盤づくりの3つを柱とし、様々な個性の子ども等が未来を創る当事者(チェンジ・メイカー)になるための教育環境づくりを目指し、今年度は「学びのSTEAM化」と「学びの個別最適化」に焦点をあてた実証を行います。

「未来の教室」ってなに?
(「未来の教室 ~learning innovation~」サイト)
https://www.learning-innovation.go.jp/about/

実証フィールドは、全国に先駆けて学びの変革をリードする広島県。「広島LIFE-TECH ACADEMY NETWORK構想」の実現をめざす。

広島県では、変化の激しい社会で活躍する人材を育成するため,平成26年度に「『学びの変革』アクション・プラン」を策定し、生徒の主体的な学びを促す課題発見・解決学習や異文化間協働活動の推進等に取り組んできました。高等学校のカリキュラムについても抜本的改革を遂行するさなかにあり、普通高校においては<総合的な探究の時間>のPBL化、専門学科においては<各校の特別設置科目>や、<既存の科目>の時数や配列を整理し、Society5.0に通用する内容にアップデートすることをめざしています。広島県では、未来の教室実証事業をこれまでの「学びの変革」と有機的に機能させ、高等学校カリキュラムの構造改革を<LIFE-TECH ACADEMY NETWORK構想>として推進します。

広島LIFE-TECH ACADEMY NETWORK構想では、以下をめざしています:

  • ・専門学科/教科の教員による専門性の高いオンラインコンテンツの開発
  • ・上記オンラインコンテンツを駆使した、個別最適化されたSTEAMカリキュラムの実現
  • ・大学や企業とのネットワーク化による学びの高度化

プロジェクト型の学びを通じ、地域課題の解決のみならず、新たな事業創出を実現し、「今ないモノ・コトを創るクリエイター」としてのチェンジ・メイカーの育成をめざします。

今年度実証校は3校

広島県立廿日市高等学校
対象 2年生 3チーム
教科 総合
テーマ 地域GDPを増加させる課題解決プロジェクト
成果物 課題解決提案書
課題解決案プレゼンテーション
広島県立庄原実業高等学校
対象 2年生 27名(畜産13名、園芸14名)
教科 農業実践
テーマ 10年後の庄原を支えるアグリビジネス
研究企画
成果物 研究企画書
広島県立広島商業高等学校
対象 2年生 37名
教科 ビジネス探究
テーマ 10年後の広島を支える新たなビジネス立案
成果物 ビジネスプラン
ビジネスプランプレゼンテーション

それぞれの学校の教育課程、教育目標を踏まえ、持続可能かつ学校での自立的な実施を見据え、担当教諭と連携したカリキュラム開発が進んでいます。

残り3学期も、このビジョンの実現に向けて、各校の取り組みが佳境に入ります。
今後の進展にご期待ください!

実証校レポート

広島県立広島商業高等学校

広島商業高等学校においては、ビジネス×PBL型学習の実現のために米国のNPO(Network For Teaching Entrepreneurship、通称:NFTE ネフティ https://www.nfte.com/)が提供しているアントレプレナーカリキュラムを日本版にした検証授業を実施。生徒はカリキュラムを通じて、ビジネスの発案に必要な知識のみならず起業家として必要なマインドセット(資質・能力)の習得及び自身のビジネスモデルの創出をめざし、学んでいます。
生徒は、<理解>、<活用>、<応用>の学びの各ステップで、知識やマインドセットを発揮するワークを通じ、協働的にビジネスのプランニングを追体験します。

写真:アントレプレナーカリキュラム検証授業をしている高校生

カリキュラムの初めに、「あなたはなんのためにビジネスを学ぶのか?」という投げかけから、ワークショップ型の授業(プロノイア・グループ株式会社によるCreative Chaosワークショップ https://www.pronoiagroup.com/)を通じ、自己理解・自己分析・自己表現を体験。アントレプレナーとして、まずは、自分が何が好きか、何か嫌いか、どんな興味関心を持っているかを知るところからスタートしました。

写真:「独創的発想力」を育成する単元を実施している高校生

「独創的発想力」を育成する単元において、与えられたテーマ(顧客ニーズを満たす独自の解決策を盛り込んだリュックサックの開発)に関するプロトタイピングしています。これまでの授業の中では、座学の知識理解に偏りがちでしたが、今回は、カリキュラム自体がプロジェクト型学習の手法を取っているため、生徒は常に自分の意見を考え、他者に対し表現し、知識やスキルを応用してプロトタイプしながら、自身のビジネスアイデアに反映することが求められます。

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