アクティブ・ラーニング
これからの社会で生きる力を育むために学びの質や深まりが重視されつつあります。その意味で、課題の発見や解決に向けて「主体的・協働的に学ぶ」生涯学習者、つまり「アクティブ・ラーナー」を育てるための手法が「アクティブ・ラーニング」です。
資質・能力の育成をめざした探究型の学びを実現する学習手法
アクティブだからではなく、学びの質を担保することができるのが、アクティブ・ラーニング
学習定着率「ラーニングピラミッド」
図のピラミッドは、学習手法と知識の定着率の関連性を示しています。下から3番目「グループ・ディスカッション、SNS等の活用」以下の3段階が、アクティブ・ラーニングとされる学習手法ですが、上の4つのグループと比較して知識の定着率が格段に高くなるのがわかります。
人が学ぶとき、他の人と意見や考えを交流させたり、実験などを通して体験的に知ったり、また知ったことを他の人に伝えることで、知識が「使える」ものとなる、つまり、学びの質が高い状態にあるといえます。「アクティブだから」ではなく、「学びの質を担保する」ことができるのが、アクティブ・ラーニングです。
定義はさまざまですが、学習活動のスタイルで考えると、
- 実験/シミュレーション
- リサーチ活動
- グループで1つの作品づくり
- ペア学習
- グループ・ディスカッション
- プレゼンテーション
などさまざまな活動が挙げられます。
上記のような学習活動の中で多様な考えに触れることができたり、他の人の意見をもとに考えを見直したり(協働性)、自分の考えをもって参加したり(主体性)できる学びが「質を担保」し子どもの資質・能力育成につながります。
アクティブ・ラーニングは、あくまでも学習手法を指しています。言うまでもなく「アクティブ・ラーニングを行うこと」は目的ではありません。大学入試が変わる今、テストだけでは測れない子どもたちの資質・能力が発揮される場を授業で創るために、探究型のアクティブ・ラーニングのあり方を検討し、実践することが求められます。