学校の5つの基礎知識学校の5つの基礎知識

小学校、中学校、高校の違いとは

学校教育法において学校とは「幼稚園、小学校、中学校、高等学校、中等教育学校、特別支援学校、大学及び高等専門学校」と規定されています。誰に対して教育支援を行いたいのか、それぞれの学校の組織・運営の特徴や、教員の役割・業務、児童・生徒の発達段階についての知識をもって、適切なターゲットを設定しましょう。

小学校・中学校・高等学校は校種ごとの“違い”とは

小学校・中学校は市区町村立が多く、高等学校は○◯県立・△△府立など、都道府県立がほとんどで、それぞれ市区町村・都道府県の教育委員会が管轄しています。(政令指定都市などで、市立高等学校が設置されている場合もあります)校種によって発達段階に応じた組織・運営を行っており、授業スタイルも異なります。

授業の実施者

1授業の時間

クラス数

呼称・表記

小学校

学級担任※1

45分

1~4クラス程度

児童

中学校

各専門教科の教員※2

50分

3~8クラス程度

生徒

高等学校

各専門教科の教員

50分

8~10クラス程度

生徒

授業の実施者

小学校では、学級担任が、国語・算数・理科・社会から総合的な学習の時間まで、ほぼ全ての授業を実施します(一部、音楽や家庭科、体育など専科の教員が配置されている場合もあります)。

中学校・高等学校では、各専門教科の教員が授業を実施する教科担任制をとっています(道徳・特別活動・総合的な学習の時間については学級担任が実施します)。

1授業の時間(1単位時間)

通例では、小学校は45分、中学校・高等学校は50分で授業が構成されています。
ただし、教科や学習活動に定められている年間授業時数を確保したうえで、教育的配慮による弾力的な編成を学校判断で行うことができます。
6時限目まで授業がある場合、小学校であれば15:00頃、中学校・高等学校であれば15:30~16:00頃が授業終了時刻となります。
教員は、児童・生徒の下校後に事務作業を行いますので、連絡を取りやすい時間帯は下校後の夕方の時間帯となります。

クラス数

学年ごとの平均でみると、高校では8から10クラス、中学校では3クラスから8クラス、小学校は1クラスから4クラス程度と地域や校種によって各学年のクラス数は大きく異なります。
近年増加している企業講師派遣、出張(出前)授業といったスタイルで、クラスごとに授業を実施する場合は、講師数や講師の時間確保にも関わりますので、実施前にクラス数をしっかり把握しておきましょう。

呼称・表記

学校や教育に関するニュース等で、「児童」「生徒」「学生」など、使い分けられていることにお気づきでしょうか。学校教育法には、下記のように表記・呼称が規定されていますので理解しておきましょう。

幼稚園

小学校

中学校・高等学校

大学・高等専門学校

園児

児童

生徒

学生

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