田村 理紗

Staff Interview

学びの機会をつくり支える

コンサルティングセクション 企業チーム

田村 理紗 RISA TAMURA

子どもたちのために、自分が新しい学びの場や機会を生み出したい

前職は、環境教育施設のPR部で広報や企画運営の仕事をしており、見学に来てくれた子どもや学校の先生のアテンド、イベントやワークショップの実施などを担当していました。子どもと直接関わる仕事だったので、とても楽しく、また、現場での学びも多く、魅力に感じていました。
そして、たくさんの子どもたちとかかわる中で、本当にいろいろな子どもがいて、同じような年齢であっても、興味のあることや理解できることは異なることを知りました。
最初は、PR担当者として、用意された情報を子どもたちにわかりやすく伝える工夫を試行錯誤していましたが、次第に、子どもたちそれぞれが自分の興味関心に基づき、学びや成長の機会をもつことができるようにするために、自分にできることはないか、という思いをもつようになりました。子どもたちが主体的に学び、考えを深めたり広げたりするための過程をサポートしたいと考えるようになったのです。

キャリアリンクは、社会と教育とを結び付けることで、教員だけではつくることのできない子どもの学びや成長の機会・プロセスをつくる会社です。これまで自分の経験してきた仕事とは異なる部分も多かったのですが、自分の思いを実現する場所としてぴったりだと思いました。 「人生一度きり」と思って、新しいフィールドにチャンジする気持ちで飛び込みました。

いろいろな人の思いや状況を汲みながら、ゴールに向かって進めていく

職場のイメージ

現在わたしがコーディネーターとして担当しているある企業では、数年前から理科好きの子どもたちを増やすことを目標に、中学校向けに、理科の出張授業プログラムを提供しています。このプログラムでは、入社3年目までの新入社員が講師やサポートスタッフとして当日の授業進行や、実験のサポートなど行い、学習と社会とのかかわりや、研究者の仕事について伝えることを通して、生徒の学びを深めるための支援をしています。
このプロジェクトでわたしに求められたのは、プログラム実施に向けた先方担当者や実施校との調整、そして講師やサポートスタッフの育成でした。
クライアントは、プロジェクトに関わる社員に対して、これをきっかけに、自身の仕事やこの会社で働くことに誇りをもち、社内で助けあえるような関係づくりをしてほしいという強い思いをもっていました。わたしは、このねらいを達成するために、社員の主体的な参画意識の醸成と、生徒に対して自分の言葉で説明するスキルを育成するための研修ができるよう、担当者との調整を重ねました。
1年間、研修と授業の実施を繰り返し、プロジェクトのメンバーから、「出張授業をすることの意義を理解することができた」「子供たちと話す中で、会社や自分の仕事の有用性を感じた」と言ってもらえたときは、この講師の育成がクライアントの満足と、子どもの深い学びの両方につながっていることを感じました。

“ゴールの先“を拓く働きかけを

クライアントとどのような関係を築き、どのような方法や立ち位置で進行をサポートするかは、クライアントの描くビジョンや要望はもちろん、わたしたち、担当コンサル・コーディネーターの考え方によっても変わります。新規立ち上げのプロジェクトでは、主にゴールに向かってクライアントやメンバーを引っ張っていくことが求められるのですが、既存のプロジェクトの場合は、そのプロジェクトの価値を関係者と共有し、いろいろな人の思いや状況を確実に汲みながら、丁寧に進めていくということを求められていると思っています。そのため、一つひとつの課題を解決し、作り上げていくことが、今あるものや人の価値を高め、新しい価値を生み出すことにつながっていくと考えています。
担当するプロジェクトを滞りなく進行するというのは、わたしたちのタスクではありますが、そこが業務の終わりではないと思っています。キャリアリンクに入社する前は、教育支援施設というある意味、与えられた場所で、目の前の子ども達に対して支援をしてきましたが、今は、学校という公教育の場で多くの先生や子どもたちとかかわりながら、思い描いていた通り「新しい教育の場や機会を生み出す」ということが叶っています。
次の目標は、プロジェクトの価値を高めることです。プロジェクトの目的を達成した先に、その思いや成果が持続的に受け継がれ、広く展開していけるような取組や働きかけをおこない、新しい学びをつくり、広げていきたいと考えています。

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