吉川 洋美

Staff Interview

デザインで子どもの学びを助ける

パイオニアセクション デザインマネジメントチーム

吉川 洋美 HIROMI YOSHIKAWA

働き方を変えながら、キャリアをつなぐ

わたしは、キャリアリンクが開発するプログラムの中で使う教材や、それに関連したツール(プログラム紹介リーフレットやwebサイトなど)のデザインを担当しています。

入社当時は、自分の子どもが小さかったこともあり、パートスタッフとしてキャリアをスタートさせましたが、子どもの成長とともに、学校教育や“学ぶこと”をより身近に感じる機会も増え、キャリアリンクのなかでデザインだけでなくより多くの業務に関わりたいと感じて社員として働くようになりました。

社員になったことで教材の一部をデザインするだけでなく、プログラム全体のキーとなるビジュアルアイデンティティやロゴデザインなどの開発も行うようになりました。プロジェクトの本質を理解し、対象にあったデザインを考えていくことは難しい作業ですが、その分充実感も感じています。

対面からオンラインへ、使われ方を意識した教材のデザインを

キャリアリンクでは、学校の授業の中で使用するプログラムを開発することが多いですが、企業が主催するイベントやワークショップなどの企画、制作・実施も行います。

わたしが担当している物流企業では、休日を利用した小学生向けのイベントプログラムの準備を進めていましたが、新型コロナウィルスの影響で、宿泊を伴う2日間の対面式のイベントの予定が、急遽オンライン開催に変更となりました。そこで、オンラインに対応したイベントの企画・内容を検討することとなりました。

イベントの内容や当日までの参加者とのやり取りがオンラインを意識したものに変わることで、全てのツール類の仕様・デザインもそれに対応したものにする必要があります。当時、オンラインの授業に関する知見は社内に蓄積されつつありましたが、「小学生向けイベント」についての知見はなく、社内の企画担当者やほかのデザイナーとともに試行錯誤しながら開発を進めました。

オンラインでの活動に慣れていない子供どもたちが、少ない指示で使い方を理解し、楽しみながら入力したり、オンラインミーティングをしたりすることができるようにするために、最適なアプリケーションの検討やそれを使った教材のデザインなどを行いました。

実施当日ギリギリまでこだわってデザインした教材は、想定通り、簡単に操作・活用することができ、子どもたちの学びにつなげることができたと感じています。

職場のイメージ

デザインの力で子どもの学びを助ける

職場のイメージ

教材の開発においてわたしたちデザイナーに求められているのは、見た目の整った楽しい雰囲気のものをつくることではなく、ツールの工夫やデザインの力で子どもの思考を助けることだと思っています。

教材を使う子どもたちの姿を見ていると、子どもたちが思考するためには、大人以上に視覚からの情報や見た目が重要だと感じます。
気づく・理解を深める・考えを整理する・意欲を高める、これらの子どもたちの行動にデザインは深く関わっています。

コロナ禍で急速に進むオンライン化や学校での一人一台端末の活用などにより、求められるものや、それに必要なデザインもどんどん変わっています。求められるものを踏まえてデザインをするとともに、新たな教材を提案していきたいと考えています。