今村 速水

Staff Interview

“発想の原点を可能性に”
置くために

パイオニアセクション コンテンツマネジメントチーム

今村 速水 HAYAMI IMAMURA

きっかけは、「学び」のもつ可能性を実感したこと

わたしは、学生時代に子どもが参加するプロジェクトの運営にいくつか関わったのち、新卒としてキャリアリンクに入社しました。

入社した当時は、「企業の教育貢献」というのが注目され始めたころで、学校教育へ参画する企業は今ほど多くありませんでした。それが、ESDやSDGsなどに対しての社会の注目度が上がるのに比例して、いろいろな企業や自治体が、それぞれの理念やリソースを踏まえた教育貢献を考えるようになったことで、わたし自身もこれまでさまざまなテーマ、形式のプログラム・カリキュラムの開発に携わってきました。

もともと教育について深く学んでいたわけではないので、必要な知識スキルは、それぞれのプロジェクトの中でOJTで、時には、先生や子どもたちに直接話を聞きながら身に付けました。今はプログラムの企画や、企画を基にした具体的なプログラムの内容や教材内容の検討・制作という開発担当をしています。

途中、出産や子育てを挟み、働き方を変えながら、その時々でやりたいこと、できることを模索し、たくさんの人の理解協力を得ながら今に至ります。

成果物の質に責任をもつ

わたしたちは、企業が開発する教育プログラムだけでなく、国や自治体が開発する教育プログラムやカリキュラムの開発サポートも行います。

わたしが担当した、地方自治体が文科省事業の一環としてプログラムを開発・実施するプロジェクトでは、多数の専門家の方、高校教員などを合わせた委員会が組織され、さまざまな方と意見交換をしながらのプログラムの開発となりました。

教育プログラムは、子どもたちにどんな気づきを与えたいのか、という核になる部分があり、それを実現するために最適な内容とワーク手法を対象の学年や授業時間を踏まえ検討していきます。

そして、プログラム開発担当者は、指示されたものを書くという単なる「書く人」ではなく、完成させるためのプロセスとその成果物に責任をもってプログラム開発に関するタスクを推進していく立場でもあります。プログラムに関する「思考」、タスクを進めていくための関係者との「調整」、スケジュールなどの「管理」という性質の異なる業務を同時に進行するのは、「思考」に多くのエネルギーと時間を取られがちな業務であることもあり、大変なことではありますが、その試行錯誤のプロセスが、「自分が満足する」成果物ではなく、クライアントの思いがこもった・先生や子どもたちの学びにつながる成果物につながっていると思っています。

職場のイメージ

“発想の原点を可能性に”置いた仕事を

職場のイメージ

長く勤めていると、キャリアリンクとして開発するプログラムや教材などのコンテンツの内容やその制作プロセスが少しずつ変わっていっていることを感じます。これは、時代や会社の方針の変化によるところも大きいですが、それ以上に、キャリアリンクという組織の中にどんな特性をもった人がいるのか、の違いであると感じています。プログラムを企画制作するわたしたちのセクションにも、そして連携する他のセクションにもさまざまな能力のあるスタッフがいます。

キャリアリンクの企業理念には「発想の原点を可能性に置き」という言葉があります。企画・開発を行う身としては、大切にしていきたい言葉ですが、それは簡単に、そして一人でできることではないと感じています。

プログラムがつくられ、先生や子どもたちが実際に使うまでの過程には多くのタスクがあり、わたしが担っているのはその一部分にすぎません。社内外の多様な人と連携することで、試行錯誤や新しいやり方が生まれます。新たな可能性を探り、新しいプログラムの開発に向かい続けたいと思っています。