課題・目的:出張授業の講師の質をあげたい
講師のモチベーションをあげることが重要
企業が行う教育支援のニーズが高まり、企業側も戦略的な教育CSRの推進をめざす中、その実現に大きく影響するのが、企業講師のパフォーマンスとモチベーションだといえます。講師が教育支援活動において自身の役割を理解し、教育現場でのパフォーマンスが向上することで、企業の価値向上につながります。そのためのポイントをご紹介します。
企業価値を向上させる講師育成のポイント
企業の経営理念やCSR理念に基づいた活動であることを浸透させる
講師のモチベーション向上に課題をもつ企業の取組では、教育支援活動が「企業の経営理念やCSR理念に基づいた活動」であることを明確に伝えていないケースが多く見受けられます。これから、ESG投資がますます注目される中、環境・社会貢献・ガバナンスなどの非財務情報の評価につながる戦略的教育CSRの重要性をしっかりとストーリー性をもって伝えることが重要です。
学校現場の状況や課題意識を共有する
企業講師の中には、昨今のマスメディアの偏った情報によって、一部の側面だけで教育現場を理解したつもりになっている方もいます。このような限られた情報をもとにした教育支援や学校現場での発言を行わないよう、学校現場や教頭、児童・生徒のおかれている状況について正しい情報共有が大切です。
プログラムの理解
講師には、プログラムの流れや進行だけでなく、学習のねらいを理解してもらうことが必要です。そのための講師研修には、講師の経験や授業回数、事前研修の時間の有無など様々な条件に応じて最適なツールを準備するとよいでしょう。例えば、意識の高いボランティア社員への研修の場合、事前のプログラム理解は宿題とし、集合研修で学習のねらいの確認や授業実施のポイントに重きをおいたワークで質向上をめざすケースや、短期間に全国の社員に対して研修を行うケースでは、授業映像を中心としたWeb研修など、状況に応じた対応で、プログラムの理解をはかることをめざしましょう。