教育支援活動(教育CSR)について
教育現場への企業講師派遣や授業用教材の提供、職場体験の受け入れ、工場や施設見学受け入れなど、企業が社会を構成する一員として、教育の実状に即して企業の価値を提供することにより、教育活動に参画・支援することを『教育CSR』と呼んでいます。
教育CSRの意義について
- CSRの本質※
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- CSRは企業と社会の持続的な相乗発展に資するCSRは、社会の持続可能な発展とともに、企業の持続的な価値創造や競争力向上にも結び付く。その意味で、企業活動の経済的側面と社会・人間的側面は「主」と「従」の関係ではなく、両者は一体のものとして考えられている。
- CSRは事業の中核に位置付けるべき「投資」であるCSRは、事業の中核に位置付けるべき取り組みであり、企業の持続的発展に向けた「投資」である。
- CSRは自主的取り組みであるCSRは、コンプライアンス(法令・倫理等遵守)以上の自主的な取り組みである。
- 上記より、CSRとは企業と社会との関係性を改めて問うことであると言えるでしょう。
- つまり、教育CSRは未来を担う子どもたち、そして子どもたちが育つ学校や地域社会との関係を構築していく持続的、かつ能動的な取組でなくてはならないということが理解できます。企業の業績結果に応じて教育や地域に貢献することや、要望があるから対応するという業績連動型の取組とは、一線を画するものであるべきなのです。
教育CSRを戦略的に展開することで、自社の価値を向上させる
企業をはじめとする、社会と学校が連携する教育の必要性は、教育課程に総合的な学習の時間が設置された2000年ごろから見聞きするようになりました。15年以上経過した今、次なる学校教育のパラダイムシフトを目前に、国も次世代の人材育成に社会総がかりで取組を行う必要性を訴え、多くの企業が賛同し、取り組み始めたことで教育CSRは大きなムーブメントになっています。そんな中、教育CSRを“コスト”ではなく、未来への“投資”と考え、社会と共有できる価値を創造するCSVの視点で、いかに戦略的に展開するかが重要なキーといえるでしょう。
教育CSRは社員の意識を高め、企業をより強くする有効な経営活動のひとつ
企業経営の根幹を支えるのは人材育成であることは周知の事実です。
多くの企業がさまざまな社員研修を行っていますが、子どもたちと直接関わる経験は、社内の人材育成の面からも大きなインパクトがあるようです。